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2026.08.30
コラム実家をリノベーションする?建て替える?後悔しないための判断基準|岐阜で実家のこれからを考える
「実家が古くなってきたけれど、リノベーションと建て替え、どちらがいいの?」
実家をこれからどうするか考え始めたとき、多くの方が悩むポイントです。
築30年、40年、50年と経過した住宅では、
など、さまざまな疑問が出てきます。
結論から言えば、「築年数だけ」でリノベーションか建て替えかを決めることはおすすめできません。
建物の構造や劣化状態、現在の性能、これから何年住むのか、そして家族がその家に何を求めるのか。
これらを総合的に考えることが大切です。
今回は、「実家、これからどうする?」シリーズ第2回として、実家をリノベーションするか、建て替えるかを判断するための5つのポイントをご紹介します。
まずは、それぞれの特徴を簡単に整理してみましょう。
| リノベーション | 建て替え | |
|---|---|---|
| 既存住宅 | 活かす | 解体する |
| 間取り | 大幅変更できる場合がある | 自由度が高い |
| 耐震性能 | 既存建物に合わせて改修 | 新築基準で計画 |
| 断熱性能 | 改修によって向上を目指せる | 新築として計画 |
| 思い出 | 残せる可能性がある | 基本的に残らない |
| 工事範囲 | 建物によって異なる | 原則として建物全体 |
| 向いているケース | 建物を活かしたい | 新しくつくり直したい |
ただし、これはあくまで一般的な比較です。
実際には、住宅の状態によって判断が大きく変わります。
実家リノベーションで最初に確認したいのが、建物そのものの状態です。
見た目がきれいでも、床下や壁の内部など、普段見えない部分に問題がある可能性があります。
例えば、
などです。
こうした問題が大きい場合、リノベーションの工事範囲や費用が大きくなる可能性があります。
そのため、
「築40年だから建て替え」
ではなく、
「築40年だけど、構造を活かせるのか?」
という視点で考えることが重要です。
古い実家の場合、特に重要なのが耐震性能です。
日本の住宅は、建築された時期によって耐震基準が異なります。
特に1981年(昭和56年)以前に建てられた住宅については、現在の耐震基準とは異なるため、耐震性について専門家に確認することをおすすめします。
また、2000年には木造住宅の接合部や地盤に関する規定などが明確化されています。
つまり、
「築年数が古い=必ず危険」
ということではありませんが、古い住宅ほど現在の耐震性能を確認する重要性が高くなります。
耐震診断などによって建物の状態を確認し、必要に応じて耐震補強を検討しましょう。
「実家に帰ったら、とにかく寒い。」
これは古い住宅でよく聞かれる悩みの一つです。
昔の住宅では、現在の住宅と比べて断熱性能が十分でないケースがあります。
特に岐阜では、夏の暑さだけでなく冬の寒さも考えなければなりません。
リノベーションでは、
など、住宅全体の断熱性能を見直すことができます。
ただし、断熱工事は「断熱材を入れれば終わり」というものではありません。
窓、壁、床、天井などを総合的に考えることが大切です。
実家を長く使い続けるのであれば、耐震と断熱をセットで考えることも重要です。
次に考えたいのが、これからの暮らしに現在の間取りが合っているかです。
昔の実家では、
といった間取りもあります。
しかし、現在の暮らし方は大きく変化しています。
例えば、
「家族が集まる広いLDKが欲しい」
「料理をしながら家族と会話したい」
「洗濯をもっとラクにしたい」
「在宅ワーク用のスペースが欲しい」
などです。
リノベーションでは、構造上可能な範囲で間取りを変更し、現在のライフスタイルに合わせていくことができます。
一方で、構造や法規上、大きく変更することが難しい場合もあります。
そのため、
「どんな間取りにしたいか」
と、
「どこまで変更できる建物なのか」
をセットで考える必要があります。
これは意外と重要なポイントです。
例えば、
「親があと10年暮らす家」
と、
「子ども世帯がこれから30年以上暮らす家」
では、必要なリノベーションの考え方が変わります。
長く暮らすのであれば、
など、将来まで考えて計画する必要があります。
逆に、短期間の利用であれば、必要な場所に絞って改修するという考え方もあります。
大切なのは、
「いくらかけるか」ではなく、「これから何年、どんな暮らしをするための家なのか」
を先に決めることです。
ここは非常に重要なポイントです。
一般的には、
「建て替えるよりリノベーションの方が安い」
と思われがちです。
しかし、必ずしもそうとは限りません。
既存住宅の状態によっては、
など、必要な工事が増えることがあります。
その結果、リノベーションの工事費が大きくなるケースもあります。
反対に、建物の状態が良く、既存部分を上手に活用できれば、リノベーションのメリットを活かせる可能性があります。
だからこそ、
「リノベーションだから安い」
という考え方ではなく、
「この家の場合、どちらが合理的なのか?」
で判断することが大切です。
建て替えには、新しい家を自由につくりやすいという大きなメリットがあります。
一方、実家をリノベーションする魅力は、今あるものを残せることです。
例えば、
など。
もちろん、すべてを残す必要はありません。
新しい暮らしに必要なものは新しくし、残したいものだけを残す。
それがリノベーションの面白さでもあります。
例えば、築40年の実家を、
昔の家をそのまま残す
のではなく、
「昔の家の記憶を残しながら、今の暮らしに合わせる」
という考え方があります。
和室だった場所を広いLDKにする。
古い建具をリビングのアクセントとして再利用する。
思い出の柱をあえて見せる。
昔からある庭を眺められる窓を活かす。
こうしたことは、新築ではつくりにくい魅力です。
実家リノベーションは、単純に「古い家を新しくする工事」ではありません。
「これまでの暮らし」と「これからの暮らし」をつなぐこと
でもあるのです。
ここまで読んでも、
「結局、自分の実家はどっちなの?」
と思われる方も多いと思います。
そんなときは、次の順番で考えてみてください。
誰が、これから住むのかを決める
↓
建物の状態を確認する
↓
耐震・断熱性能を確認する
↓
どんな暮らしをしたいかを整理する
↓
リノベーションと建て替えの費用・内容を比較する
↓
家族で最終的に判断する
この順番で考えると、「なんとなく建て替える」「なんとなくリフォームする」という失敗を避けやすくなります。
実家をリノベーションするか、建て替えるか。
正解は一つではありません。
重要なのは、
① 建物の状態
② 耐震性能
③ 断熱性能
④ 間取りの変更可能性
⑤ これからの暮らし
の5つを確認することです。
そしてもう一つ、大切にしてほしいのが、
「この家を、これからどうしたいのか?」
という家族の気持ちです。
新しい家にすることが正解の場合もあります。
今ある家を活かすことが正解の場合もあります。
だからこそ、築年数だけで判断するのではなく、まずは建物の状態を知ることから始めてみてください。
岐阜には、築年数の経過した戸建て住宅も多く、実家をこれからどうするか悩んでいる方も少なくありません。
特に古い住宅では、耐震・断熱・間取り・水回りなど、複数の問題をまとめて考える必要があります。
NARAYAは、住宅リノベーション専門店として、単純に「リノベーションをおすすめする」のではなく、
「この家はリノベーションと建て替え、どちらがこれからの暮らしに合っているのか?」
というところから考えることを大切にしています。
「実家をどうするか、まだ決まっていない」
という段階でも構いません。
まずは建物の状態と、これからの暮らしを整理してみませんか?
実家を壊す前に、リノベーションという選択肢も一度考えてみてください。
第1回|実家、これからどうする?壊す・売る・住む・リノベーションという4つの選択肢
第2回|実家をリノベーションする?建て替える?後悔しないための判断基準
次回は、
第3回|実家リノベーションの費用はいくら?築30年・40年・50年以上で徹底解説
を予定しています。