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2026.10.10

コラム

親の家をリノベーションして住む。二世帯住宅にする前に考えたいこと|岐阜で実家リノベーションを検討している方へ

「親が住んでいる実家をリノベーションして、一緒に暮らそうか」

「子どもが生まれたので、親の家を二世帯住宅にして住みたい」

「実家が空き家になる前に、自分たちが住めるようにしたい」

このように、親の家をリノベーションして暮らすことを考える方は少なくありません。

住み慣れた実家を活用できることに加え、土地や建物を生かせること、親の近くで暮らせることなど、実家リノベーションにはさまざまなメリットがあります。

一方で、二世帯住宅へのリノベーションは、間取りや設備を新しくするだけでは成功しません。

生活時間の違い、プライバシー、光熱費の負担、将来の介護、相続など、家族だからこそ事前に話し合っておきたいことがあります。

この記事では、岐阜で実家リノベーションや二世帯住宅を検討している方に向けて、工事を始める前に考えておきたいポイントを解説します。

1. 親の家をリノベーションして住むメリットとは?

まずは、実家をリノベーションして親と暮らすメリットを整理してみましょう。

土地や建物を活用できる

すでにある実家を活用することで、新たに土地を購入して家を建てる方法とは違った住まいづくりができます。

ただし、実家があるからといって、必ずしも新築より安くなるとは限りません。建物の状態や工事の範囲によっては、耐震補強や断熱工事、配管の交換などに費用がかかる場合もあります。

まずは建物の状態を確認し、どこまで改修する必要があるかを把握することが大切です。

親の近くで安心して暮らせる

同じ家で暮らすことで、親の体調の変化に気づきやすくなり、日常的に助け合える環境をつくりやすくなります。

子育て中であれば、家族間で協力しやすくなることも考えられます。

ただし、近くにいることと、すべての生活を共有することは別です。お互いに無理なく暮らせる距離感を考えましょう。

思い出のある家を残せる

実家には、家族の思い出が詰まっています。

長年使ってきた柱や梁、建具、欄間、庭など、残したいものがある方も多いでしょう。

リノベーションなら、建物の状態や安全性を確認したうえで、思い出のある部分を生かしながら、今の暮らしに合った住まいへ変えられる可能性があります。

2. 二世帯住宅にする前に考えたい7つのポイント

二世帯住宅へのリノベーションで大切なのは、設備やデザインを決める前に、家族それぞれの暮らし方を整理することです。

① 完全同居型?部分共有型?完全分離型?

二世帯住宅には、大きく分けて3つの暮らし方があります。

完全同居型

玄関、キッチン、浴室、リビングなどを共有するスタイルです。

共有する設備が多いため、生活空間を分けるタイプと比べて、工事内容を抑えられる可能性があります。

一方で、食事や入浴の時間、来客、生活音などについて、お互いに配慮が必要です。

部分共有型

玄関や浴室など、一部の設備を共有し、寝室やリビングなどは分けるスタイルです。

共有する場所と独立させる場所を調整できるため、家族の希望に合わせやすい方法です。

ただし、どこを共有するかによって、間取りや配管工事の内容が変わります。

完全分離型

親世帯と子世帯の生活空間を分け、それぞれが独立して暮らすスタイルです。

プライバシーを確保しやすい一方で、キッチンや浴室などの設備を2つ設ける場合は、工事費用が大きくなることがあります。

また、既存の建物の広さや構造によって、希望する間取りを実現できない場合もあります。

大切なのは、どのタイプが正解かではなく、家族がどのように暮らしたいかです。

② 玄関やキッチンは共有する?

二世帯住宅で特に意見が分かれやすいのが、玄関と水回りです。

例えば、玄関を共有すると、外出や帰宅の気配が分かりやすくなります。一方で、来客時や生活時間が異なる場合には、気を遣うこともあります。

キッチンを共有する場合は、食事の時間や料理の好み、食材の保管場所なども考えておきたいところです。

浴室や洗面所についても、朝の支度や入浴時間が重ならないか確認しましょう。

工事前に、次のようなことを家族で話し合っておくと安心です。

  • 玄関は共有するか、別々にするか
  • 食事は一緒にするか、別々にするか
  • キッチンや浴室は共有するか
  • 洗濯機や物干し場はどこに設けるか
  • 来客や友人を招くときのルールをどうするか

こうした生活のルールは、間取りと一緒に考えることが大切です。

③ お互いのプライバシーを確保できる?

家族であっても、一人で過ごしたい時間や空間は必要です。

例えば、親世帯がゆっくりテレビを楽しんでいる時間に、子世帯は子どもの寝かしつけをしているかもしれません。

また、親世帯と子世帯では、起床時間や就寝時間が異なることもあります。

そのため、二世帯住宅では次のような工夫が有効です。

  • 寝室を生活音が伝わりにくい場所に配置する
  • リビングと寝室の位置関係を考える
  • 生活空間を分ける場合は、出入りの動線を検討する
  • 収納や洗濯スペースを必要に応じて分ける
  • 音が伝わりやすい床や壁の対策を検討する

特に、築年数の古い実家では、現在の間取りや床・壁の構造によって、音の伝わり方が大きく変わることがあります。

見た目のデザインだけでなく、暮らし始めてからの快適さも考えましょう。

④ 親の将来や介護を考えた間取りになっている?

二世帯住宅は、完成したときの暮らしだけでなく、10年後、20年後の生活も考えることが大切です。

今は階段を問題なく上り下りできても、将来は負担になるかもしれません。

親世帯の寝室を1階に配置したり、寝室からトイレまでの距離を短くしたりすることで、将来の生活に備えられる場合があります。

検討したいポイントは次のとおりです。

  • 寝室からトイレまで移動しやすいか
  • 浴室や脱衣室に十分な広さがあるか
  • 玄関や室内の段差を解消できるか
  • 廊下や出入口に必要な幅を確保できるか
  • 将来、手すりを設置できる場所があるか
  • 1階だけで生活できる可能性があるか

ただし、希望するバリアフリー化が、既存の構造や床の高さによって難しい場合もあります。

リノベーションの計画段階で、建物の状態と将来の暮らしを一緒に確認しておきましょう。

⑤ 建物の耐震性や断熱性は大丈夫?

実家リノベーションでは、間取りや設備だけでなく、建物そのものの性能確認が欠かせません。

築年数の古い住宅では、現在の住まいと比べて耐震性や断熱性が十分でない場合があります。

特に、家族が長く暮らす二世帯住宅では、安全性と快適性を優先して検討したいところです。

耐震性

基礎や柱、梁、壁の配置などを確認し、必要に応じて耐震補強を検討します。

大きく間取りを変更する場合は、壁を取り除けるかどうかだけでなく、建物全体の構造への影響を確認することが重要です。

断熱性

岐阜では、夏の暑さと冬の冷え込みの両方に備える必要があります。

壁や天井、床、窓などの断熱性能を確認し、必要に応じて断熱改修を計画しましょう。

親世帯と子世帯がそれぞれ快適に暮らすためには、冷暖房の効率や部屋ごとの温度差も考えておきたいポイントです。

設備や配管

築年数が経過した住宅では、給排水管や電気配線などの更新が必要になる場合があります。

キッチンや浴室を増設する場合は、配管経路や排水勾配なども確認しなければなりません。

建物の性能や設備の状態を確認してから間取りや仕様を決めることで、工事中の想定外の変更を減らしやすくなります。

⑥ リノベーション費用と生活費の負担を決めている?

二世帯住宅では、工事費用だけでなく、暮らし始めてからのお金についても話し合っておきましょう。

工事費用は、建物の状態、共有する設備の数、間取り変更の範囲、耐震・断熱工事の内容などによって変わります。

例えば、完全同居型と完全分離型では、必要な設備や工事の範囲が異なるため、単純に同じ費用で比較することはできません。

また、工事費用を誰が負担するかによっても、計画の進め方が変わります。

事前に確認したい項目は次のとおりです。

  • リノベーション費用を誰が負担するか
  • 住宅ローンを利用するか
  • 固定資産税などの維持費をどう分担するか
  • 電気・ガス・水道などの光熱費をどうするか
  • 将来の修繕費をどのように準備するか

特に、親名義の実家に子世帯が費用を負担して工事をする場合は、資金の出し方や建物の名義によって税務上の取り扱いが変わることがあります。

工事契約や資金計画を決める前に、必要に応じて税理士などの専門家にも相談しましょう。

⑦ 相続や将来の家の扱いについて話し合っている?

親の家をリノベーションして住む場合、相続についても早めに話し合っておくことが大切です。

例えば、兄弟姉妹がいる場合、次のような問題が考えられます。

  • 実家の名義は誰になっているか
  • リノベーション費用を負担するのは誰か
  • 将来、実家を相続する人は誰か
  • ほかの相続人との間でどのように合意するか
  • 将来、売却や賃貸を検討する可能性はあるか

親と一緒に暮らすことに家族全員が賛成していても、将来の相続について考え方が異なる場合があります。

大きな費用をかけて工事をする前に、建物の名義や資金負担、将来の扱いについて、関係する家族で話し合っておきましょう。

3. 二世帯住宅へのリノベーション費用はどのくらい?

実家を二世帯住宅にする費用は、建物の状態や、どこまで生活空間を分けるかによって大きく変わります。

目安を考えるときは、工事の規模を次のように整理すると分かりやすくなります。

工事の方向性 主な工事内容 費用を左右するポイント
部分的な改修 寝室の整備、内装、水回りの一部改修など 既存設備をどこまで活用できるか
部分共有型への改修 間取り変更、キッチンなどの追加、設備更新 配管や電気工事、生活動線の変更
大規模な二世帯化 大幅な間取り変更、設備の複数設置、性能向上工事など 構造、耐震補強、断熱改修、設備工事の範囲

上記は工事内容の分類であり、費用を一律に決められるものではありません。具体的な金額は、現地調査と希望する暮らし方の確認が必要です。

追加工事に備えて予算を考える

実家リノベーションでは、解体して初めて、柱や土台の傷み、雨漏り、シロアリ被害、配管の劣化などが見つかることがあります。

そのため、当初の見積金額だけで予算を組むのではなく、予備費も考えておくことが重要です。

工事前に確認したいのは、次の3点です。

  1. 現地調査で、どこまで建物の状態を確認できるか
  2. 解体後に問題が見つかった場合、どのように追加費用を説明してもらえるか
  3. 追加工事を行う前に、内容と金額の承認を求めてもらえるか

安心して工事を進めるためには、総額の安さだけでなく、見積もりの内容や追加工事への対応方法も比較しましょう。

4. 二世帯住宅のリノベーションで失敗しないための進め方

後悔を防ぐためには、いきなり間取りや設備を決めるのではなく、順番に整理していくことが大切です。

STEP 1:家族それぞれの希望を整理する

親世帯と子世帯が、どのような暮らしを希望しているかを確認します。

「一緒に食事をしたい」「生活空間は分けたい」「将来も1階で生活できるようにしたい」など、希望を書き出してみましょう。

STEP 2:共有する場所と分ける場所を決める

玄関、キッチン、浴室、リビング、寝室など、共有する場所と独立させたい場所を整理します。

この段階で、完全同居型・部分共有型・完全分離型のどれが合っているかを検討します。

STEP 3:実家の建物調査を行う

基礎、構造、耐震性、断熱性、雨漏り、シロアリ、配管などを確認します。

希望する間取りに変更できるかどうかも、建物の状態を踏まえて判断します。

STEP 4:優先順位を決めて予算を組む

安全性や建物の性能に関わる工事、生活に必要な工事、デザインに関わる工事を分けて考えます。

予算を調整する必要がある場合も、安全性に関わる工事を安易に削らず、設備のグレードや仕上げなどを含めて検討しましょう。

STEP 5:工事内容と家族間のルールを確認する

見積書の内容、追加工事の対応方法、費用負担、名義や相続について、必要な確認を済ませてから工事を進めます。

こうした準備が、住み始めてからのトラブルを防ぐことにつながります。

5. 岐阜で実家リノベーションをするなら、家族の暮らしと建物の状態を一緒に考える

親の家をリノベーションして住むことは、単に古い家を新しくすることではありません。

親世帯と子世帯が、それぞれの暮らしを大切にしながら、これからの時間をどのように過ごしていくかを考えることです。

岐阜で実家リノベーションを検討する場合は、夏の暑さや冬の寒さへの対策も含めて、住まいの性能を確認することが大切です。

また、二世帯住宅にするための間取り変更や水回りの増設が、既存の建物でどこまで可能なのかも、工事前に確認しておきたいポイントです。

NARAYAでは、実家リノベーションを検討されている方に向けて、建物の状態やご家族の希望を踏まえた住まいづくりをご提案しています。

  • 親の家を二世帯住宅にできるか知りたい
  • 実家をリノベーションする費用の目安を知りたい
  • 親世帯と子世帯の生活空間を分けたい
  • 古い実家の耐震性や断熱性が気になる
  • リノベーションと建て替えのどちらがよいか迷っている

このようなお悩みがある方は、まずは実家の状態と、これからの暮らし方を整理するところから始めてみませんか。

岐阜で実家リノベーション・二世帯住宅をご検討の方は、NARAYAへご相談ください。

大切な家族の思い出を残しながら、これからの暮らしに合った住まいを一緒に考えていきましょう。