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2026.09.18
コラム実家リノベーションで後悔したポイント10選|失敗しないために知っておきたい注意点
「実家をリノベーションして、これから自分たちが暮らしたい」
そう考えたとき、楽しみな気持ちがある一方で、
と不安になる方も多いのではないでしょうか。
特に築30年、40年、50年以上の実家の場合、新築とは違って、実際に工事を始めてから初めて分かることもあります。
そこで今回は、**実家リノベーションで起こりやすい「後悔したポイント10選」**をご紹介します。
これから実家のリノベーションを考えている方は、ぜひ計画の段階でチェックしてみてください。
実家のリノベーションでは、キッチンやお風呂を新しくしたり、間取りを変更したりするだけではありません。
築年数が経過した住宅の場合、
など、普段の生活では見えない部分についても考える必要があります。
さらに実家の場合は、一般的なリフォームとは違い、家族の思い出や相続、将来の暮らし方まで関係してきます。
だからこそ、「見た目をきれいにする」だけではなく、これからの暮らしまで考えて計画することが大切です。
実家リノベーションで特に多い後悔の一つが、
「最初に考えていた予算では足りなかった」
というケースです。
例えば、最初は、
「キッチンとお風呂を交換して、間取りを少し変えれば十分」
と考えていたとしても、建物を調査してみると、
といったことが分かる場合があります。
特に古い住宅では、壁や床を解体して初めて分かる劣化もあります。
そのため、実家リノベーションでは、「最初の見積金額=最終的に支払う金額」とは限らないことを理解しておくことが大切です。
まず重要なのが、工事を始める前の調査です。
可能な範囲で、
などを確認します。
もちろん、壁の中や床下など、解体しなければ確認できない部分もあります。
だからこそ、
「事前に確認できる部分」と「解体後にしか確認できない部分」を分けて説明してもらう
ことが重要です。
見積書を見るときは、総額だけでなく、
「この金額に何が含まれていて、何が含まれていないのか」
を確認しましょう。
例えば、
| 確認項目 | 見積書で確認したいこと |
|---|---|
| 解体工事 | どこまで解体するのか |
| 廃材処分 | 処分費まで含まれているか |
| 耐震工事 | 現時点で想定している補強内容 |
| 断熱工事 | 壁・床・天井・窓のどこまで行うか |
| 配管 | 既存配管を利用するのか交換するのか |
| 電気工事 | 分電盤・配線・コンセントなどの範囲 |
| 下地補修 | 解体後の劣化部分はどう扱うか |
| 外壁・屋根 | 今回の工事に含まれるか |
| 追加工事 | 発生した場合の判断方法・単価 |
こうした項目を事前に確認しておけば、「契約した後に初めて追加費用を知った」という事態を減らしやすくなります。
古い家の場合、どれだけ事前調査をしても、解体して初めて分かることがあります。
そのため、リノベーション費用を考えるときは、
「工事費ぴったり」ではなく、追加工事に対応できる予算を別に確保しておく
ことをおすすめします。
例えば、
リノベーション工事費 1,500万円
+ 予備費 150万円
= 1,650万円までを想定予算
というように、最初から「予備費」を別枠で考えておく方法です。
予備費の具体的な金額は建物の状態や工事内容によって変わるため、住宅会社に「この家の場合、どの程度の追加工事を想定しておくべきか」を確認しておきましょう。
ここで注意したいのが、
追加工事が発生すること自体が、必ずしも悪いわけではない
ということです。
例えば、壁を解体したところ、柱の腐食が見つかったとします。
そこで、
「予算が増えるから、そのままにしておこう」
とするのではなく、建物の安全性を考えて補修する。
これは、むしろ必要な工事です。
大切なのは、
「なぜ追加工事が必要なのか」
「やらない場合にどんなリスクがあるのか」
「いくらかかるのか」
を説明してもらったうえで判断することです。
工事中に追加工事が必要になった場合、その場その場で判断すると、予算が膨らんでしまうことがあります。
そこで、契約前に家族と住宅会社で、
を決めておくのもおすすめです。
例えば、
①安全に関わる工事
→ 原則として優先する
②雨漏り・シロアリ・腐食など、放置すると建物への影響が大きい工事
→ 状況を確認して判断する
③暮らしやすさを高める追加工事
→ 予算を見ながら判断する
④デザインや設備のグレードアップ
→ 当初予算とのバランスを見て判断する
というように、優先順位を決めておくと、追加費用が発生したときにも冷静に判断できます。
実家リノベーションでは、デザインや間取りに目が向きがちです。
しかし、古い住宅の場合は、
「この家は現在どの程度の耐震性能があるのか?」
を確認することが重要です。
特に間取りを大きく変更する場合、壁を取り払ったり、開口部を大きくしたりすることがあります。
そのため、間取り変更と同時に構造についても検討する必要があります。
「キッチンをおしゃれにしたい」
「LDKを広くしたい」
という希望だけで計画を進めるのではなく、
まず建物の構造や耐震性能を確認する。
そのうえで、できる間取りを考えることをおすすめします。
「見た目は新築のようになったけれど、冬になるとやっぱり寒い」
というのも、実家リノベーションで避けたい後悔の一つです。
古い住宅では、
などの断熱性能が現在の住宅と比べて十分でないケースがあります。
特に岐阜では、夏の暑さだけでなく冬の寒さも考える必要があります。
せっかく大規模なリノベーションをするのであれば、内装だけではなく、一年を通して快適に暮らせる住宅性能についても考えておきたいところです。
「断熱材を入れる」だけではなく、
家全体の断熱・気密・窓・冷暖房をトータルで考える
ことがポイントです。
実家リノベーションでは、現在の生活だけでなく、
10年後、20年後の暮らし
まで考えることが大切です。
例えば、
「今は2階を使うから、寝室は2階でいい」
と考えていても、将来的に階段の上り下りが負担になるかもしれません。
また、
なども、長く住むのであれば重要になります。
間取りを考えるときは、
「今の自分」ではなく「これからの自分」
もイメージしてみましょう。
リノベーション後の暮らしで意外と後悔しやすいのが収納です。
実家には長年の暮らしの中で、
など、たくさんのものが蓄積されています。
リノベーションを機に物を整理したとしても、収納計画が不十分だと、数年後にはまた物が増えてしまいます。
収納は「何畳ほしい」という考え方だけではなく、
「何をどこに収納するのか」
まで考えることが重要です。
例えば、
など、暮らし方に合わせて収納場所を計画すると使いやすくなります。
キッチンやお風呂、洗面、トイレなどを新しくすると、住宅は一気にきれいになります。
しかし、古い住宅では、目に見える設備だけでなく、
その奥にある給水・給湯・排水などの配管
についても確認が必要です。
せっかく新しい設備に交換しても、既存配管の状態によっては将来的な修繕が必要になる可能性があります。
水回りを交換するときは、
「設備だけを見る」のではなく「配管まで確認する」
ことをおすすめします。
住宅の築年数や配管の状態によって、どこまで交換するべきかを検討しましょう。
実家のリノベーションでは、
「古いものを全部新しくしたい」
という気持ちになることもあります。
しかし、工事が終わった後に、
「この柱は残しておけばよかった」
「昔の建具を捨てなければよかった」
と感じることもあります。
実家には、新築住宅ではつくることのできない時間の積み重ねがあります。
例えば、
などです。
すべてを新しくするのではなく、
「残すもの」と「変えるもの」を最初に決める
ことがおすすめです。
古いものをそのまま残すだけでなく、建具をインテリアに取り入れたり、古い柱を見せるデザインにしたりするなど、現代の暮らしに合わせて再利用する方法もあります。
実家をこれから長く使うのであれば、将来の身体の変化も考えておきたいところです。
例えば、
などです。
今は問題なくても、年齢を重ねることで使いにくくなる場所があります。
「介護が必要になったら考える」のではなく、
元気なうちから将来の暮らしを想定する
ことが大切です。
すべてをバリアフリー仕様にする必要はありません。
将来的に手すりを設置できるよう下地を入れておくなど、後から対応しやすい設計にしておく方法もあります。
実家リノベーションでは、建物だけではなく、
「誰の家なのか」
という問題も重要です。
例えば、
など、家族によって状況はさまざまです。
「家族だから大丈夫」と考えて話を進めるのではなく、所有関係や費用負担、将来の利用について、事前に話し合っておくことが重要です。
工事の話をする前に、
「誰が住むのか」「誰が費用を負担するのか」「将来どうするのか」
を家族で確認しておきましょう。
必要に応じて、専門家にも相談しながら進めることをおすすめします。
最後に、非常に重要なのがリノベーション会社選びです。
見積書を比較するとき、
「A社は1,500万円、B社は1,700万円だからA社にしよう」
と、金額だけで判断してしまうのは注意が必要です。
実家リノベーションでは、同じ「フルリノベーション」という言葉でも、
など、含まれている工事内容が違う場合があります。
見積金額だけではなく、
「何が含まれているのか」
を比較しましょう。
さらに、
「追加工事が発生した場合、どのような手順で金額を提示してくれるのか」
も確認しておきたいポイントです。
例えば、
という流れが明確になっていれば、予算管理もしやすくなります。
実家リノベーションでは、見積書の金額だけを比較するのではなく、次の5点を確認してみましょう。
「フルリノベーション」と書いてあっても、会社によって工事範囲が違うことがあります。
「床下」「壁内部」「屋根」「配管」など、現時点では確認しにくい部分について説明を受けましょう。
追加工事の内容だけでなく、どのように金額を算出するのかも確認します。
現場判断で進めるのか、施主の承認を得てから進めるのかを確認しておきましょう。
あらかじめ、
「予算が増えた場合に残したいもの・削れるもの」
を決めておくと安心です。
予算を考えるときは、すべてを一つの金額として考えるのではなく、
など、建物を安全・快適に使うために必要な工事。
など、暮らしやすさを高める工事。
など、好みに合わせて調整できる部分。
この3つに分けておくと、予算調整が必要になったときにも、
「安全に関わる部分は削らず、デザインや仕様を調整する」
といった判断がしやすくなります。
最後に、リノベーションを始める前に確認しておきたいポイントをまとめます。
□ 基礎の状態を確認した
□ 柱・梁などの構造を確認した
□ 耐震性能を確認した
□ 断熱性能を確認した
□ 雨漏りやシロアリの有無を確認した
□ 給水・排水などの配管を確認した
□ 解体後に追加工事になる可能性を確認した
□ 総予算を決めた
□ 見積書の工事範囲を確認した
□ 追加工事になりやすい項目を確認した
□ 予備費を確保した
□ 追加工事が発生した場合の承認方法を確認した
□ 予算オーバーした場合に削れる項目を決めた
□ 誰が住むのか決まっている
□ 10年後、20年後の暮らしを考えた
□ 収納量を検討した
□ 家事動線を考えた
□ 老後やバリアフリーについて考えた
□ 所有者を確認した
□ 家族で費用負担について話し合った
□ 将来的な相続について考えた
□ 将来、売却・賃貸する可能性も考えた
実家リノベーションで後悔しないために大切なのは、豪華な設備を選ぶことでも、最新のデザインにすることでもありません。
大切なのは、
「この家が今どんな状態なのか」
そして、
「これからどんな暮らしをしたいのか」
を最初に整理することです。
特に費用については、
「いくらかかるか」だけではなく、「何にいくらかけるのか」まで考えること
が重要です。
古い家では、解体して初めて分かることもあります。
だからこそ、事前調査をできるだけ行い、追加工事になりそうな部分をあらかじめ把握する。
さらに、予備費を確保し、追加工事が発生した場合の判断ルールまで決めておく。
ここまで準備しておけば、工事中に予想外のことが起きた場合でも、落ち着いて判断しやすくなります。
築40年だからリノベーションできない。
築50年だから建て替えるしかない。
必ずしもそうとは限りません。
建物の状態を確認したうえで、残せるもの、直すべきもの、変えたいものを整理していくことで、古い実家だからこそできる住まいづくりがあります。
特に実家には、家族が長年暮らしてきた思い出があります。
すべてを壊して新しくするのではなく、大切なものを残しながら、これからの暮らしに合わせて住まいを再生する。
それが実家リノベーションの大きな魅力の一つです。
岐阜で実家のリノベーションを考えているなら、まずは「どんな家にしたいか」だけでなく、**「今の家がどんな状態なのか」**を確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。
NARAYAでは、古い住宅の状態を確認しながら、耐震・断熱・間取り・水回り・デザインまで、これからの暮らしを考えたリノベーションをご提案しています。
「実家を残したいけれど、寒さや古さが気になる」
「実家を受け継いだけれど、どう活用すればいいか分からない」
「建て替えとリノベーションのどちらがいいのか分からない」
「予算内でどこまでリノベーションできるのか知りたい」
そんな段階でも構いません。
まずは、今の実家で**「できること」と「考えておきたいこと」**を整理することから始めてみましょう。
第1回|実家、これからどうする?壊す・売る・住む・リノベーションという4つの選択肢
第2回|実家をリノベーションする?建て替える?後悔しないための判断基準
第3回|実家リノベーションの費用はいくら?築30年・40年・50年以上の費用相場と注意点
第4回|築40年以上の実家でもリノベーションできる?最初に確認したい7つのポイント
第5回|実家リノベーションで後悔したポイント10選【今回】
第6回|親の家をリノベーションして住む。二世帯住宅にする前に考えたいこと
実家のこれからを考えるとき、正解は一つではありません。
家族にとってどんな選択が合っているのか。
その答えを考えるための材料として、このシリーズをぜひ参考にしてください。