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2026.09.06

コラム

実家リノベーションの費用はいくら?築30年・40年・50年以上の費用相場と注意点

「実家をリノベーションしたいけれど、いったいいくらかかるの?」

実家のリノベーションを考え始めたとき、最初に気になるのが費用ではないでしょうか。

キッチンやお風呂だけを新しくするのか、間取りまで大きく変えるのか、それとも耐震・断熱まで含めて家全体をリノベーションするのか。

工事の内容によって、必要な費用は大きく変わります。

さらに実家の場合、新築住宅とは違って、実際に建物を解体してみなければ分からない部分があることも、費用を考えるうえで重要なポイントです。

この記事では、岐阜で実家リノベーションを検討している方に向けて、

  • 実家リノベーションの費用はどのくらい?
  • 部分リフォームとフルリノベーションの違い
  • 築30年・40年・50年以上で注意すること
  • リノベーション費用が高くなる原因
  • 建て替えと比較するとどうなのか
  • 予算配分で失敗しない方法

について分かりやすく解説します。


実家リノベーションの費用は「工事範囲」で大きく変わる

まず知っておきたいのが、

「実家リノベーション=〇〇万円」

と一概には言えないということです。

同じ築40年の住宅でも、

「キッチンだけ交換する家」と、

「間取りを変更して、耐震・断熱・水回りまで全面的に改修する家」

では、必要な費用が大きく異なります。

そのため、実家リノベーションの費用を考えるときは、まず工事の範囲を整理することが大切です。

大きく分けると、

① 部分リフォーム

水回りなど、必要な場所だけを改修する。

② LDKなどの部分リノベーション

間取り変更を含めて、生活の中心となる部分をつくり直す。

③ フルリノベーション

間取り・水回り・内装・断熱・耐震など、住宅全体を大きく見直す。

という3つの考え方があります。


実家リノベーションの費用を左右する5つのポイント

では、なぜ同じような住宅でも費用に差が出るのでしょうか。

主なポイントは5つあります。

1.どこまで間取りを変更するか

実家リノベーションでは、昔ながらの間取りを変更するケースが多くあります。

例えば、

  • 和室をLDKにする
  • 壁を取り払ってLDKを広くする
  • 独立型キッチンを対面キッチンにする
  • 廊下を減らして居住スペースを広げる
  • 収納を増やす
  • 洗面・脱衣・ランドリースペースを再構成する

などです。

ただし、住宅の構造によっては取り外せない壁や柱があります。

「広いLDKにしたい」という希望があっても、構造上できない場合があります。

そのため、間取り変更の自由度は建物によって異なります。


2.水回りをどこまで交換するか

実家リノベーションでは、水回りの交換も大きな費用項目になります。

例えば、

  • キッチン
  • ユニットバス
  • 洗面化粧台
  • トイレ

をすべて交換する場合です。

さらに、築年数が古い住宅では、設備だけでなく、

給水・給湯・排水などの配管

についても確認が必要になる場合があります。

せっかく新しいキッチンを入れても、見えない部分の配管が古いままでは、将来的なトラブルにつながる可能性があります。

そのため、実家リノベーションでは「設備の交換費用」だけでなく、設備を支える配管や下地なども含めて考えることが大切です。


3.耐震補強をするか

築年数の古い実家では、耐震性能の確認も重要です。

特に古い木造住宅の場合、現在の耐震基準との違いを確認し、必要に応じて耐震診断や補強を検討します。

耐震補強では、

  • 筋交い
  • 耐力壁
  • 金物
  • 基礎
  • 柱や梁

など、住宅の構造に関わる工事が必要になることがあります。

つまり、

「内装をきれいにするだけのリノベーション」

と、

「耐震性能まで見直すリノベーション」

では、費用も工事内容も変わってきます。

実家をこれから長く使うのであれば、見た目だけではなく、建物の安全性まで考えることをおすすめします。


4.断熱性能をどこまで高めるか

実家リノベーションで、近年特に注目されているのが断熱性能です。

「実家は冬になると寒い」

「夏は2階が暑すぎる」

「廊下や脱衣所が寒い」

という悩みは、古い住宅では珍しくありません。

断熱リノベーションでは、

  • 天井・屋根

などを総合的に見直します。

特に窓は、住宅の断熱性能を考えるうえで重要な部分です。

単板ガラスの古い窓を、断熱性の高い窓へ変更するだけでも、住まいの快適性を改善できる可能性があります。

岐阜で実家リノベーションをする場合は、夏の暑さと冬の寒さの両方を考えて、断熱計画を立てることが重要です。


5.建物を解体して初めて分かる問題

実家リノベーションで特に注意したいのが、この部分です。

新築住宅と違い、既存住宅には、

「実際に壁や床を開けてみないと分からないこと」

があります。

例えば、

  • 柱や土台の腐食
  • シロアリ被害
  • 雨漏り跡
  • 配管の劣化
  • 基礎の状態
  • 過去のリフォームによる予想外の構造変更

などです。

そのため、リノベーションでは、計画段階の見積もりと工事中の状況によって、追加工事が必要になる可能性があります。

もちろん、事前調査によってリスクを減らすことはできます。

だからこそ、

実家リノベーションでは「安い見積もり」だけで会社を選ばないこと

が重要です。


築30年・40年・50年以上で費用の考え方は変わる?

「築年数が古いほどリノベーション費用が高い」

と思われがちですが、これも一概には言えません。

重要なのは築年数だけではなく、

「これまでどのようなメンテナンスをしてきたか」

です。

築30年前後

築30年程度の場合、水回りや内装の更新時期と重なっているケースがあります。

キッチン・浴室・洗面・トイレなどの設備を更新しながら、間取りや内装を現在の暮らしに合わせる方法が考えられます。

ただし、耐震性や断熱性能については建物ごとに確認が必要です。


築40年前後

築40年になると、設備だけでなく、住宅性能全体を見直すことが重要になってきます。

特に、

  • 耐震
  • 断熱
  • 屋根
  • 外壁
  • 配管
  • 基礎
  • シロアリ

などを確認したうえで、リノベーションの範囲を決めることをおすすめします。


築50年以上

築50年以上の住宅では、さらに慎重な判断が必要です。

「古いからリノベーションできない」ということではありません。

一方で、構造や基礎、劣化状態によっては、リノベーションより建て替えの方が合理的になるケースもあります。

そのため、築50年以上の実家ほど、

「いくらでリノベーションできるか」より先に、「この建物を活かせるのか」を確認する

ことが重要です。


実家リノベーションで予算をかけるべきところ

限られた予算の中でリノベーションする場合、すべてを最高グレードにする必要はありません。

むしろ重要なのは、お金をかける場所と抑える場所を決めることです。

NARAYAが実家リノベーションで特に優先したいと考えるのは、

① 建物の安全性

耐震や構造など、後から簡単に変更できない部分。

② 断熱性能

これから長く暮らすのであれば、快適性に関わる重要な部分。

③ 間取り

毎日の暮らしやすさを左右する部分。

④ 水回り

毎日使う設備だからこそ、使い勝手を重視。

⑤ デザイン・インテリア

最後に、家族が「帰ってきたい」と思える空間に仕上げる。

この順番を基本にしながら、家族の価値観に合わせて予算を配分していくことをおすすめします。


キッチンにお金をかける?床にかける?

例えば、ホテルライクな実家リノベーションにしたい場合。

キッチンを高級グレードにして、床はコストを抑えた建材系フローリングにする方法もあります。

反対に、無垢材などの床に予算をかけ、キッチンは標準~中級グレードにする方法もあります。

大切なのは、

「全部を高くする」のではなく、「自分たちが毎日使う場所にお金をかける」

ことです。

実家リノベーションでは、設備や素材のグレードだけでなく、暮らし方に合わせた予算配分を考えることが大切です。


リノベーションと建て替え、結局どちらが安い?

第2回でも解説したように、

「リノベーションの方が必ず安い」

とは限りません。

建物の状態によっては、

  • 耐震補強
  • 基礎補修
  • 断熱改修
  • 配管交換
  • 屋根・外壁改修
  • シロアリ対策

などが必要となり、工事費が大きくなることがあります。

一方、既存住宅の状態が比較的良く、活かせる部分を上手に残すことができれば、リノベーションのメリットを活かせる場合があります。

だからこそ、比較するときは、

「リノベーション費用」対「新築費用」

だけではなく、

「これから何年暮らすのか」

「どんな性能の家にしたいのか」

まで含めて考えましょう。


見積もりを取るときに確認したいこと

実家リノベーションで複数の会社から見積もりを取る場合、金額だけを比較するのはおすすめできません。

例えば、

  • 耐震工事は含まれている?
  • 断熱工事はどこまで含まれている?
  • 配管工事は?
  • 解体費用は?
  • 廃材処分費は?
  • 仮設工事は?
  • 設計費は?
  • 追加工事が発生した場合はどうなる?

などを確認しましょう。

同じ「1,500万円」という見積もりでも、工事に含まれている内容が違えば、単純に比較することはできません。

「総額」だけではなく「何が含まれているか」

を見ることが重要です。


実家リノベーションは「予算」からではなく「暮らし」から考える

実家リノベーションを考えると、

「予算1,500万円なら何ができますか?」

「2,000万円あれば全部できますか?」

と、金額から考え始めてしまいがちです。

もちろん予算は重要です。

しかし、本当に大切なのは、

「その家で、これからどんな暮らしをしたいのか?」

です。

例えば、

「夫婦2人でゆったり暮らしたい」

なら、大きな個室をたくさんつくる必要はないかもしれません。

「子ども世帯と一緒に暮らしたい」

なら、収納や水回り、生活動線を重視する必要があります。

「老後も安心して暮らしたい」

なら、段差や温度差、メンテナンス性まで考える必要があります。

同じ実家でも、住む人が変われば、必要なリノベーションも変わります。


実家リノベーションの費用で失敗しないために

最後に、費用面で失敗しないためのポイントをまとめます。

POINT 1

築年数だけで判断しない

POINT 2

工事前に建物の状態を確認する

POINT 3

耐震・断熱を後回しにしない

POINT 4

見積もりは「総額」ではなく「工事内容」を比較する

POINT 5

追加工事が発生する可能性を考えておく

POINT 6

これからの暮らしに必要なところへ予算をかける

POINT 7

リノベーションと建て替えを両方比較する


まとめ|実家リノベーションは「いくらかけるか」より「何にかけるか」

実家リノベーションの費用は、建物の大きさや築年数だけで決まるものではありません。

間取り変更、水回り、耐震、断熱、屋根・外壁、配管など、どこまで工事するのかによって大きく変わります。

特に築年数の古い実家では、見えない部分の劣化が見つかることもあります。

だからこそ、

「できるだけ安くする」

ことだけを目標にするのではなく、

「これから長く安心して暮らせる家にするために、どこへ予算を使うのか」

を考えることが大切です。

そして、リノベーションと建て替えのどちらが適しているのかも、建物の状態を確認したうえで判断しましょう。


岐阜で実家リノベーションをお考えの方へ

「実家をリノベーションしたいけれど、どこから考えればいいのか分からない」

そんな方は、まず建物の状態を知るところから始めてみてはいかがでしょうか。

NARAYAは、岐阜の住宅リノベーション専門店として、間取りやデザインだけではなく、

耐震・断熱・住宅性能・暮らしやすさ・予算配分

まで含めて、実家のこれからを一緒に考えます。

「リノベーションした方がいいのか、建て替えた方がいいのか分からない」

という段階でも構いません。

大切なのは、金額だけで判断することではありません。

その実家で、これからどんな暮らしをしたいのか。

そこから考えてみませんか?


「実家、これからどうする?」シリーズ

第1回|実家、これからどうする?壊す・売る・住む・リノベーションという4つの選択肢

第2回|実家をリノベーションする?建て替える?後悔しないための判断基準

第3回|実家リノベーションの費用はいくら?築30年・40年・50年以上の費用相場と注意点

次回は、

第4回|築40年以上の実家でもリノベーションできる?最初に確認したい7つのポイント

を予定しています。